ペンション経営は苦労がいっぱい?開業前に知っておきたい2つの現実

脱サラ

管理人yutakaです。

ペンション経営なんて30年も前にブーム過ぎてしまっているので、これから取り組むにはハードルが高いし苦労も多いのでは?

だけど、今の会社でこのままのサラリーマン生活を続けるのもあまり魅力は無いし、思い切って脱サラしてペンションを経営してみたいという希望も膨らむ。

追い討ちをかけるように、早期退職の募集人員も増えて、今、脱サラしたほうが退職金が多くもらえるかも知れない。

体力的にも金銭的にも最後のチャンスでは無いかと思うこともあり悩みは尽きない。

けれど、毎日出社しなければならないし、行動のタイミングも分からなくなってくる。

私は、思い切って脱サラして、アフィリエイトで生計を立てるべく日々奮闘している。

アフィリエイトでの独立に関しての記事は下記を参照ください。

アフィリエイトで独立?失敗しない為に|50代からの挑戦

アフィリエイトで独立?失敗しない為に|50代からの挑戦

この記事では、ペンション経営を夢見ている方に、私のホテル勤務時代の経験と、ペンション経営に失敗した友人の苦労話が役に立つと思うのでまとめてみたいと思います。

ペンション経営に失敗した友人の話は下記を参考にしてください。

脱サラでペンション経営に失敗|経験者の友人に学んだこと

脱サラでペンション経営に失敗|経験者の友人に学んだこと

人生100年時代なんて言われ始めましたが、50代はまだまだチャレンジできる年齢なので、後悔しないように頑張りましょう!

ペンション経営は苦労がいっぱい?

ペンション経営は苦労がいっぱい?開業前に知っておきたい2つの現実

バブル絶頂期にブームにのって脱サラしてペンションをローンで購入し頑張って経営してきた方々も、もうだいぶ高齢になってきている。

私の友人Mさんはまだ、60代だが、購入したペンションのローンを残したまま廃業してしまい、現在はアルバイトの身。

その友人Mさんのペンション経営における苦労話と私が、ホテル勤務時代に経験した宿泊業での現実と苦労を赤裸々に語りたいと思います。

一国一城の主とは良く言ったもので、ペンション経営は本当に宿泊業が心の底から好きでないと勤まらない仕事だと思います。

それくらい、ペンションを経営する苦労は並大抵では無いと思います。

配送業を立ち上げた友人は、「開業してから休日なんて、一月一日だけだよ!家族には迷惑かけてるけどね!」と明るく笑っていました。

独立するって大変なんだなと率直な感想。

週休二日とか、長期休暇なんて言葉はペンション経営者の辞書には無いし、仕事以外に興味は無いんだと思います。

24時間365日、お客様の喜ぶ事ばかり考えられるようでないと、ペンション経営は続けられないと思います。

ペンション経営の苦労その1|資金繰り ペンション経営の苦労その1|資金繰り

どんな業種で独立するにしても、資金繰りの問題はつきまといますよね。

ホテルの場合は、食材を仕入れたり、リネン業者への支払い、従業員の給料など、私が勤務したホテルもご他聞にもれず毎月ぎりぎりだったようです。

それに比べてペンションは、経営方針によりますが、家族経営だった場合には話がホテルとは違いますね。

従業員の給料は無いので、気をつけなければならないのは食材の仕入れと光熱費。

私の友人のMさんのペンションは10部屋ほど。

採算ベースで一番問題になるのは、1部屋しかお客様が宿泊しない状態での営業。

廊下や階段の電気は一部だけ消すわけには行かないし、大浴場も、一人しか入浴しなくても、満室で大勢入浴してもボイラー代はほとんど変わらない。

私の勤務したホテルではホテル経営としては珍しく、事前に集客が見込めない日は休館日としていました。

休館日は当然ボイラーも止め従業員は電話番のみという状態で、薄暗いホテルを点検に回るのはとても怖い思いをしました。

従業員のシフトの問題や、光熱費を考えた経営方針としては良かったのだろうと思います。

ペンション経営においても、とても苦労する部分だと思います。

予約は長いときには半年以上前から入ってきます。

半年のうちには何組かは予約が入るだろうと、のんびりしていると、まさか一組しか宿泊しない日が来るなんて!と悲鳴をあげる目に合ってしまうかも?

そうならない為の、集客に対する施策がペンション経営の中でも重要になってくると思います。

ペンション経営の苦労その2|クレームなど

ペンション経営の苦労その2|クレーム対応

どんな商売でもクレーム対応はつき物ですよね。

私の人生で一番理不尽で忘れられないクレームがあります。

惣菜の通販をしていたとき、保健所から「クレームが入っているから立ち入り調査に伺います」との事。

詳しく聞くとお客様は「夕食に2種類のおかずを食べて食あたりを起こした!今手元に残っているのはお宅の商品だから!」と訴えているという事でした。

私は「???。」保健所のの方も、「一応規則なので」と申し訳無さそうに、ふき取り調査を行って帰りました。

結果は当然「白」。

クレームの主は自分で作ったおかずで食あたりを起こして、無実の商品に疑いをかけるという残念な行動を取ったのでした。

しかし、似たような事をされるお客様はホテルやペンションでも少なくありません。

チェックイン前のクレーム

普通の飲食店の場合、開店前で「がんばって支度中!」の看板の掛かっているお店につかつかと入って来て、早く開けろ!という人はあんまり居ないと思います。

お店の開店時間が15:00だとしたら、お店なら15:00ぴったり開店するのが普通ですよね。

オープン前に着いてしまったお客様は、入り口前や車で待っててくれますよね!

ところがホテルだと、14:45にお客様が到着してしまい、チェックインできないと途端に不機嫌になるお客様がなんと多いことか。

「たった15分くらいなんとかならないの?長旅で疲れてようやく到着できたのに不親切だな」と、言い分は良く分かります。

しかし、ホテルを運営している側の立場から言わせていただくと、前のお客様が部屋を出て行かれたのが、朝の10:00。

そこから、部屋の掃除、トイレ掃除、ベッドメイク、アメニティの入れ替えと15:00ぎりぎりまで大急ぎで頑張ってやっと終わるのです。

お客様によっては、「予定していた観光が雨だから早めに切り上げてきた。」と連絡も無しにお昼頃にやってきて「部屋に案内しろ。」という横柄な方もいらっしゃいました。

この理不尽に耐えてなお、笑顔で対応できる強靭さがペンション経営に必要ではないでしょうか?

喫煙できる部屋か禁煙の部屋の問題

予約のときに特に気を使うのがお部屋タイプの禁煙もしくは喫煙。

特に団体様の場合行き違いが多く、禁煙のお部屋だと希望されて予約されたにもかかわらず、お部屋で喫煙されるお客様のなんと多いことか。

ホテルの喫煙場所は一階の入り口の脇にしか無く、しかも外なので、お部屋からわざわざ出向くのは本当に申し訳無いと思います。

しかし、禁煙にしている理由はタバコを吸わない方の為にタバコの臭いの無いお部屋を提供させていただく為です。

次に宿泊される方が赤ちゃん連れかも知れないし、タバコの臭いが耐えられない方かも知れません。

消臭剤でごまかし切れない場合にはお部屋を変えなければならない場合もあります。

これは、繁忙期にはお部屋変えは不可能な場合の方が多いので、この苦労は絶えませんでした。

食事の時間を守ってくれない

私の勤務していたホテルはバイキング形式でした。

客席数に対して2倍くらいの宿泊客があるときは時間制にしてお席を回転していただかないといけません。

日本人は時間には厳しい方だと言われますが、夕食のスタート時間が過ぎてもお風呂に入ってるお客様は珍しくありません。

夕食のスタート時間が遅れて食事の時間が短くなるにはお客様の責任なので、いたしかたありません。

しかし、遅く来たにも関わらす、レストラン終了の時刻過ぎても居座るお客様には困り果てます。

終了時刻はお伝えしてあるにも関わらず、お酒が進んで楽しく談笑している最中、時計なんかは当然ご覧になっていません。

全てのお客様が退出していただかないと掃除を始める訳にも行かず、当然アルバイトの方たちは残業。

やんわりと終了時刻をお伝えするのにも気を使います。(だいたい私の役でした・・・)

朝食の時間に起きてこないお客様も多いです。

内線でコールをかけても全くでなので仕方なく待っていると、レストラン終了間際に「悪い悪いお風呂に入ってた。」と何食わぬ顔。

まさか、お風呂にアナウンスで「○○様、朝食のお時間です。速やかにご来店ください。」と呼びかけるわけにも行かないですよね。

内線で「あ、今行きます」と返答を頂いたまま、レストランでお待ちしていると、結局来店されないで、いつの間にかチェックアウトされてたなんて当たり前にあります。

旅行で羽を伸ばしておられるので仕方ないとは思います。

これが、ペンション・ホテルを経営して起こる苦労の現実です。

突然の病気への対応

私の勤務していたホテルでの一件。

夜中にフロントの内線が鳴り、「主人が具合が悪そうなので救急車を呼んで欲しい。」との事。

聞けば、心臓に持病があるので心配だとの事。

救急車を呼び、病院へ向かわれました。

2時間後、「終わったので迎えに来てもらえませんか?」と電話がありました。

夜勤のフロントが病院まで迎えに出かけるわけには行かないので、翌日も勤務のある泊り込みの支配人が病院まで迎えに行きました。

タクシーで帰ってきてはくれません。

翌朝、「昨日は有難うございましいた。」と機嫌よくお帰りになられたのですが、裏方を知る私としては、この苦労は報われるのだろうか?

と、改めてペンション・ホテルの経営の苦労をかみ締めた事件でした。

ペンション経営は苦労がいっぱい?|まとめ

ペンション経営は苦労がいっぱい?開業前に知っておきたい2つの現実|まとめ

ペンションを経営するに当たり、私が知る限りの苦労の一部を紹介しました。

苦労話ばかり並べると、ペンション経営は無理だ!と諦めてしまいそうになるかも知れませんが、ペンション経営は苦労ばかりではありません。

前回泊まった時にとても楽しかったので、「また来たよ!」とお土産を持ってきてくれるリピーターのお客様。

年越しはここの食事にお世話にならないと良い年を迎えられないと、毎年来ていただくリピーター様も少なくありませんでした。

苦労の先にも喜びはあるもので、一歩づつ積み重ねていくしかないですよね。

独立してペンションの経営をしようか悩んでいる方は、リゾートバイトでもいいので一度宿泊業を体験されることをお勧めします。

私のホテル勤務も、経営者が知り合いで、忙しいので手伝ってくれない?の一言から始まりました。

「百聞は一見に如かず」です。

ペンション経営は苦労が多いですが、諦めずに頑張りましょう。

最後までご覧頂き有難うございます。

 

 

 

 

 

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